バスケットボールは、他のスポーツと比較して、展開の早いスポーツとされています。パス&ランを中心としたオフェンスを行うチームも多く、パスのスキルは、とても重要なスキルの一つです。
パスが上手い選手は、アシストを量産し、得点のチャンスを増やすだけでなく、試合の流れを変えることも可能です。
この記事では、バスケでパスが上手い選手が習得している、7つの基本を紹介します。
これさえできれば、パスが上手いと言われること間違いなし!是非、参考にしてください。
パススキルが重要な理由
まずは、バスケットボールにおいて、パススキルがなぜ重要なのかを考えてみましょう。
私は以下の3つがあるかなと考えています。
トランジションの早いプレイができる
まずは、なんといってもプレイスピードを上げるためですね。
試合に勝利するために、得点を取るためには、パスを繋いで早いトランジションの中で得点を重ねる必要があります。ディフェンスが守りを固める前に、攻め切るためにはパススキルは重要になります。
味方の得点チャンスを増やすことができる
これはわかりやすいかなと、、スラムダンクの山王戦が連想しやすいですね。
1on1では得点を取ることが難しい状況でも、味方と連動することで楽に得点していくことが可能です。そのために、パスを捌く技術や状況判断能力が重要になります。
アシストが評価されるのも、バスケットにおいて味方に得点チャンスを作り出すプレイが重要だからなのかなと。
ディフェンスのプレッシャーを回避できる
ミニバスを指導している人なら、この重要さがわかるかも。。
ドリブルがすごく上手じゃないとボール運びって苦労しますよね。
そんな時でも、パスが上手いとパスランでボールを運ぶことができます。しかも、アウトナンバーができたりするおこぼれまでもらえたりします(笑)
ピンチをチャンスに変える魔法のスキルだなと感じています。
上手い人が習得しているパスの基本
パススキルの重要さが理解できたかと思うので、本題に入ります。
では、いったいどんなことができればパスが上手いと言われるのか。スバリ、この7つができれば問題なしです。
1. ターゲットハンドを出し、正確にキャッチができる
パスではなくキャッチの技術なんですが、細かいことは気にしないでください(笑)
良いパスを出すには、良いキャッチが必要です。また、パスは1人では成立しないので、相手に意思表示をする上で、ターゲットハンドを出すことはとても大事です。基本の基本ですが、ここが疎かなプレイヤーはパスが上手いことはないでしょう。
2. ピポットフットを利用して強いパスができる
ここからは、急に本質です!
強いパスを出すためには、しっかり踏み込んでパスをすることが必要です。上手いプライヤーは、その際にトラベリングなどのミスをしないことでしょう。また、ディフェンスに囲まれた状態でも、ピポットフットを使ってパスを捌くことができます。
基本的なことの掛け合わせですが、とても大事なのでできるようになりましょう。
3. 素早くパスを出すことができる
パスが上手いプレイヤーは、状況に応じてステップを踏んでパスを返したり、ワンタッチでパスを返すことができます。
ボールコントロールの能力はもちろん、状況判断も迅速でないと素早くパスを出すことはできません。
試合中にノーマークができるチャンスは一瞬かもしれません。わずかなチャンスを逃さずに素早くパスを出せるプレイヤーは、間違いなくパスが上手いと言えるでしょう。
4. 動いている味方に対してリードパスが出せる
速攻のチャンスで味方を減速させるようなパスを出していませんか?パスが上手いプレイヤーは、味方のランを引き出すリードパスの名手であることが多いです。味方の動きを観察し、予測し、次の動きに合わせてパスができるようになれば、パスが上手いと言えるでしょう。
前方の状況まで理解し、スペースにパスを出すことも重要なスキルです。ノーマークの味方にパスを出すだけでなく、あなたのパスでノーマークを作り出しましょう。
5. ドリブルやステップの動作からパスが出せる
アシストを量産したいなら、ドリブルやステップの動作から正確なパスが出せるようになりましょう。ドライブでディフェンスを引きつけてからパスを捌くことができれば、味方の得点チャンスを演出することができるでしょう。
かの、ルカ・ドンチッチはどんな状況でもパスが捌くことができるように、パスが上手いプレイヤーは全てのプレイにパスの選択肢を含めることができるのです!
6. ディフェンスのポジションを理解し、判断してパスが出せる
味方の動きを観察するあまりに、ディフェンスの位置を把握できずに、パスカットをされてしまう。そんな経験、皆さんもよくあると思います。
パスが上手いプレイヤーは、味方の位置だけでなく、ディフェンスの位置も把握しています。その上で、ディフェンスにカットされないようにパスを出すのです。味方が速攻で走っていたとしても、その横をディフェンスが走っているなら、パスを出さない判断も必要です。
これは、ある程度の経験値がないとイメージできないことなので、難易度としてはやや高めですが、少しづつ感覚を掴んでいくことで、上達していくことでしょう。
7. ロングパスが素早く出すことができる
今までに挙げたパスの基本ができるなら、きっとこれもできるはず。
ロングパスを飛ばすことは、中学生以上ならそれほど難しくはないでしょう。
ここで重要なのは、速攻の状況でパスを出す判断ができるかどうかです。
あなたがこのパスを出せるかどうかで、チームの走る意識が変わります。それくらいこのロングパスって重要なんですよね。
スキルはもちろんですが、意識できているかが重要です。常にロングパスを出すチャンスを狙っているプレイヤーがいるだけで、ディフェンスからしたら脅威です。
以上が私の考えるパスの基本7つです。人によって賛否はあるかと思いますが、これができればパスが上手いと言われること間違い無いなしでしょう。
どんなことを意識して練習を行うか
では、基本を踏まえた上でどんなことを意識して練習を行えば良いか。
ここでは、練習時のポイントなどについて解説します。
動きながらの練習を行う
まず第一に、動きながらパスの練習を行いましょう。バスケで止まってパスを出すシーンは多くありません。
基本的には、動きながらパスを出す、取ることがほとんどです。
最初はゆっくりでもいいので、動きをつけて練習を行い、なれてきたら徐々に動きの大きさや速さを上げていきましょう。
ディフェンスをつけて練習を行う
動きながらの練習に慣れたら、今度はディフェンスをつけてみましょう。
ディフェンスをつけるだけで、一気に難易度が上がります。ディフェンスのプレッシャーに対して、ピポットフットを意識してパスを行ったり、ディフェンスの位置を把握して、パスカットされないようにしたりなど、やること考えることが増えるのでとても大変になります。
その分、実践に近い状況で練習が行えるので、試合で活かせるようなパススキルを身につけることができることでしょう。
スピード感を意識して練習を行う
最後は、スピード感を意識して行いましょう。ディフェンスが守備を固める前にパスで攻めたり、より早いプレイスピードで練習することで、同じ練習でも効果が増大することでしょう。
スピードが上がると、ミスすることも多くなると思いますが、少しづつミスを減らしていきながら高いレベルでプレイできるようにしていきましょう。